コラム

 公開日: 2016-10-06 

ふじのくに防災士と昭和100年

静岡県ふじのくに防災士養成講座に嫁さんが参加しています。

土日主体のBコースを選択し7日間学びます。私も応募したのですが定員オーバーでした。参加費は2,500 円(資料代)です。必修科目数の8割以上を受講した方は「修了」と認められ、「静岡県ふじのくに防災士」の称号が与えられます。望めば特定非営利活動法人日本防災士機構の認証を受けた講座なので、修了者は同機構が実施する「防災士資格取得試験」の受験資格が得られます。

既に2日間終了し今日は3日目、出かける前のほんの短い時間でしたがその内容を少し聞きました。被災時の人の心理や行動、救助活動の様子など学んだことを話してくれましたがうなずくことが多くあります。「そうだよね、自分がけがをせず自分の家が壊れずが地域防災への第一歩になるんだよね。ポイントはそのための備えだよねえ」となったころで時間切れ、出かける時間になり急いで出かけて行きました。今日は忘れ物ないかなー、

防災と言えば私には地震のことが大きい。神戸、熊本と被災状況を現地で目の当たりにしてきたのですが、活断層が引き起こす「直下型地震」と、地球の表面を覆う岩盤が動きその接点でひずみと反動が地震となる「海溝型地震」の家に与える力のちがいがようやく解ってきました。熊本地震の調査結果が公開されました。国土交通省国土技術政策総合研究所が2016/9/30, 熊本地震における建築物被害の原因分析を行う委員会報告書を公開しま した。

報告書には建築時期別被害状況のグラフがあります。ここでも旧耐震基準と新耐震基準の強度の差がグラフに現れています。でももう直ぐこのグラフも変化を見せていくことと思います。昭和56年以前ものは劣化、耐震不安不足など不安は多いのですが築年数も35年を超えてた建物となり、これからは耐震補強よりむしろ解体建て替えが選択されていくと思われます。その際耐震基準のなかったころの日本の伝統的住まいについては慎重に考えていきたいと思います。暗い、寒い、収納がないなど耐震不安以外の課題も多いのですが、愛着もあり残す価値があると考えているご家族も多いのです。なくせば取り返すことが困難で魅力ある日本の伝統的家屋は区別し、ご家族とみんなで考え、専門家も一緒になって知恵を出し解決して出来たらと思います。

名古屋の三省堂書店で目にした本があります。池上彰と名古屋テレビが防災特番を放送してきた内容を昨年6月にまとめたものです。タイトルは「南海トラフ巨大地震から命を守れ」。とても解りやすく書かれていて特に活断層についての記述は地域の活断層と住まいと地震を理解するのに役立ちます。お勧めです。





本の中に減災、防災の専門家福地伸夫さんと池上さんとの対談が載っています。そこにこのように書かれています。

「日本文化は、防災文化そのままです。だって怖いものは[地震・雷・火事・親父]でしょう。たぶん昔の人はいつも災害にやられていたから、危険なところには集落をつくっていないんです。」

嫁さんと地名の話しになりました。「そうだよね、地名は地盤の状況をあわわしているものも多いよね」「人の名前を表したものもね。善左衛門、兵太夫」「地名はいつどのように誰が決めたのかなあ」「地名のリニューアルもいいけど意味ある地名は残していきたいよね」

古民家に接し残すための私が考えるキーワードは「思い」「減災」「地盤」です。

すまい手さんの家への「思い」があり、耐震においては完璧を理想としますがまずは「減災」、そのためにも家を支える「地盤」がしっかりしていること。古民家の課題を克服していくためには改修資金も必要です。古民家リフォームにおいては「被災しても直して使える状態を保つ」を基本におくことが費用面でも現実的だと思います。

この先9年で昭和100年を迎えます。昭和100年を前にして残すものの価値と残す技術と資金について整理する9年にしたいと思います。ただ100年を超す住まいには高齢者が暮らし、維持管理されている現状を考えると時間を惜しまず課題に向かう必要を感じます。

そんな場面にはきっと防災士の方の協力が必要になるように思います。さて、今日は嫁さん、どんな防災の話題をもって帰ってくるのかな。

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