コラム

 公開日: 2015-05-24 

「中古住宅を購入してリフォーム」の考察3

考察2に引き続き、中古住宅のポイントの続きです。
これから、新築にしようか、中古を購入してリフォームか、悩んでいる方のご参考になれば幸いです。

はじめにお断りしておきますが、どちらが正解というものではありません。
どちらにもメリットとデメリットがありますし、物件によるバラツキも甚だしいので…。
そのへんが本日のお話。

さて、考察の1と2は、「解体してみないとなかなか分からない…」
というものばかりご紹介しましたが、こんな部分は、頑張れば購入前にチェックできます。



そう、床下。
頑張れば、一般の方でも潜って行けます。

ちなみに、このお宅も、仲介業者の不動産屋さんの了解のもと、お施主様同行で私が潜りました。

写真だとわかりづらいのですが、外部の地面の高さ、よりも、べた基礎の天端の高さの方が低い。
この場合、土地によっては床下の湿度が高くなりがちで、土台が腐ったりシロアリの被害を受けたりすることが多いのですが、この宅は、床下の高さがとても高かったせいもあってか、床下の被害はありませんでした。



もう一つチェックできるのは、小屋裏です。
雨漏りの有無、断熱材の入れ方、金物の施工状況など、情報の宝庫です。

上の写真のように、この当時では、断熱材は、薄いものが天井の上に敷いてあるだけ、と言う場合がほとんどですが、同じ敷くにしても、敷いていない場所があったり(この例でも灯りの横に断熱材がありません)、見るからに雑だったりするのは、家全体の工事の丁寧さをうかがい知ることが出来ますね。



面白かった(と言う表現が適当か分かりませんが)のは、↑こちら。
赤い部分。



筋違の代わりに、鋼製のこんなパーツが組み込まれていました。
なんでも、こちらのお宅、某建設会社の設計の方のご自宅だったそうで、こういう取り組みもされたんでしょうね。

全体的に見て、耐震に関しては、「当時としては」とした上で、かなり配慮されている感じを受けました。

でも、やはり断熱に関しては、まぁ、当時なりのレベル。



「気流止め」とかの概念もないので、床下の空気が屋根裏まで達する経路が出来てしまっていて、断熱材にもカビが…。

これがさらに進めば、腐りに繋がるわけですが、今回は腐りは無く、築年数から見てかなり良好だと思いました。
冒頭に書かせていただきましたが、築年数で見て、もっと、ホント、ボロボロの場合もあります。
床下や屋根裏で、ある程度は判断できるので、国も、事前調査員制度(ホームインスペクター)を充実させようと躍起です。

ただし、今までのお話を併せて見てみると、非破壊で事前調査するには限界があるのがお分かりいただけると思います。
ある意味、こんなに高い買い物なのに、博打的要素がある、と言えるかも…。

もちろん、直せないことはないので、肝心なのは、「お化粧直し」だけにお金をかけすぎて、本質は知らんぷり…にしないことですね。

考察は、まだ続きます。

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