コラム

 公開日: 2015-04-13  最終更新日: 2015-04-27

事業承継とは

前回のコラムで「事業承継」や「相続」の時に役立つので、ご自身の財産明細として貸借対照表を作成しましょうと提案させて頂きました。

今回は、この「事業承継」について説明させて頂きます。

事業承継とは、会社事業や個人事業という事業そのものを次世代に引き継ぐということであり、相続或いは贈与と大いに関係があります。

事業承継という言葉を聞いて、会社組織であれば代表取締役としての地位や株式を次の世代に継承することが、事業承継だと思い込んでいる方が多いはずです。

もちろん、これらの承継も事業承継の内の一つなのですが、更に多岐に亘る承継項目が必要になってきます。

事業承継は、大きく分けて「ヒトの承継」、「資産の承継」、「目に見えにくい経営資源の承継」があると言われています。

多くの方が事業承継だと思い込んでいる後継者の育成とは「ヒトの承継」を指し、株式や事業用資産・資金等は「財産の承継」を指しています。

残る「目に見えにくい経営資源の承継」とは「経営理念」や「特許やノウハウ」、「顧客情報」、「熟練従業員(匠)の技術」、「ブランド力」、「信用」、「会社としての組織力」といった様々な経営資源を承継することです。

経営資源とは、従来から言われていた「ヒト」「モノ」「カネ」の三大資源と、経済産業省が新たに加えた「技」「知恵」の2つを加えた五大資源のことをいいます。

人によっては、「情報」、「時間」といったものを経営資源に加えて説明する方もおりますので、学術上の定義は難しいのですが、ここでは経済産業省産業政策局知的財産政策室において定義した内容で説明します。

この新たに加えられた2つの資源こそ、事業承継における「目に見えにくい経営資源」のことであり、後継者に事業を承継した後の事業継続のカギとなる部分です。

目に見えにくい経営資源を「知的資産」と呼ぶこともありますが、この知的資産を棚卸しすることによって、会社の強みや弱みを把握することが出来るようになります。

自社の知的資産を把握している会社は非常に少ないと思いますが、SWOT分析等を使った経営革新計画にも繋がるものですので、「ヒト」「モノ」「カネ」以外の資産について棚卸しをしてみて下さい。

これらの資産の棚卸し作業は、財産の棚卸しと違ってかなり大変な作業になることは間違いありませんが、根気強くやってみて下さい。

次回は、この知的財産の棚卸しについて説明させて頂きます。

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