コラム

 公開日: 2015-05-22 

貴方の納税意識は?

税理士として、相続税・法人税・所得税等の節税について相談されることがあり、当事務所でも事案ごとに様々なお話をさせて頂いております。

しかし、これまでそのような御相談者の納税意識というものをご本人に確認したことは無いのですが、皆さんは税金を納めるということに関して、どのような意識を持っているのでしょうか?

税という漢字の語源

税についての意識というのは、漢字の成り立ちからも見て取ることが出来ます。

「税」という漢字は、中国の殷の時代に創られた形声文字です。形声文字とは、「意味」をあらわす部分を偏(へん)によって表し、旁(つくり)によって読み方である「音」や「意味」を示す部分を組み合わせて作られたものです。

乃ち、「禾(のぎへん)」は穀物等の収穫物を表しており、旁の「兌」は「セツ」「ゼツ」「ゼイ」「エイ」等の音を持ち、2つに分れている様(口・人の象形)から「抜き落ちる」とか「抜き出る」「抜き取る」「解きほぐす」という意味を持っていると言われています。

紀元前11世紀半ばまで6世紀近く黄河中流域を支配した殷王朝に限らず、中世の日本でも穀物を租税として抜き取って徴収していたということを漢字は物語っているのです。

同じ旁の漢字として次のようなものがありますが、「なるほど」と合点がいきますね。
   漢字   偏     音読み   意味
   「脱」  にくづき     ダツ    身に付けている物を離して取り去る
   「鋭」  かねへん    エイ     金属の外側をはぎ取って中心部分をとがらせる
   「悦」  りっしんべん  エツ    心中のわだかまりが抜ける・ほぐれる
   「説」  ごんべん    セツ    言葉を使ってしこりや疑問点を取り去る

現代日本における税金

「税」という漢字が創られた時代や、日本でも租・庸・調とか年貢という言い方をしていた時代は、お上から一方的に「抜き取られていた」ものだったのでしょう。

現在でも、税金は取られるものだという意識の方が多いと思いますが、本当に取られてしまうものなのでしょうか?

民主主義国家となったわが国では、税金は「抜き取られる」ものではなく、自主申告によって納めるものとなっています。

税金は、私達の暮らしに必要な道路・橋等のインフラ整備や、子供達の義務教育、介護、ごみ収集、治安を保つための警察、消防等の数えきれないくらい多くの使途に使われており、税金があるからこそ、私たちの生活が成り立っているはずです。

このような税金を使って提供されるサービス等については、受けるのが当たり前なことであると誰もが考えているはずです。

サービスを受ける権利を国民が持っているのが当たり前であるならば、その裏面ともいうべき納税する義務を国民が負うのも当たり前のはずです。

税金というのは、我が国(日本)に住んでいる方が当然のように受けることができる権利と引き換えに、日本という国の中で暮らしていくための「会費」であるはずなのです。

もし、税金を納めたくなければ、日本から出国して税金を納める必要のない国に永住すればよいのです。(全く税金が無い国があるのかどうかは判りませんが・・・)

日本に住んでいる以上は、会費を払わなければならないということを肝に銘じて下さい。

「脱税者」というのは、このような会費としての税金を違法に逃れておいて、国や地方自治体等の行政機関から得られるサービスだけは受ける権利があるはずだと言い張る「不心得者」なのです。

脱税はやってはいけませんが、法律に従って納税額を減少させるための節税であれば、「租税法律主義」に則っても間違いではありませんから、当事務所でも相続税や法人税・所得税等についての節税の相談ならばお引受しているのです。

納税は国民の義務だという憲法の基本の部分を改めて意識して貰えれば幸いです。

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