コラム

 公開日: 2013-05-24  最終更新日: 2014-05-05

衛生管理者 問題の解き方 5

問  石綿障害予防規則に基づく措置に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
(1)石綿等を取り扱う屋内作業場については、6月以内ごとに1回、定期に、空気中の石綿の濃度について作業環境測定を行うとともに、測定結果等を記録し、これを40年間保存しなければならない。
(2)石綿等の粉じんが発散する屋内作業場に設けられた局所排気装置については、原則として、1年以内ごとに1回、定期に自主検査を行うとともに、検査の結果等を記録し、これを3年間保存しなければならない。
(3)石綿等の取扱いに伴い石綿の粉じんを発散する場所において常時石綿等を取り扱う作業に従事した労働者については、1月を超えない期間ごとに、作業の概要、従事した期間等を記録し、これを当該労働者が常時当該作業に従事しないこととなった日から40年間保存しなければならない。
(4)石綿等を常時取り扱う作業場の床等については、水洗する等粉じんの飛散しない方法によって、毎週1回以上、掃除を行わなければならない。
(5)石綿等を取り扱う作業場で労働者が喫煙し、又は飲食することを禁止し、かつ、その旨を当該作業場の見やすい箇所に表示しなければならない。


考え方
 石綿は近年その危険性が急速に明らかとなり、さまざまな対策が取られています。石綿による健康被害は、取り扱い作業からかなり長い年月が経過して、肺に異常が見つかるという特徴があります。肺に中皮腫という症状が発生し、じん肺と認定されるまで、その原因がどこにあるかがわかりづらいこともあります。現在では、これら石綿による健康被害を救済するため、労働保険料を計算する際に一般拠出金という名称で保険料に加算して徴収しています。耐熱性の高い石綿は鉄骨造り建物の鉄骨表面の耐火被覆として吹き付けられてきました。今これらの建物が古くなり、解体工事中に石綿が空気中へ飛散する危険性が指摘されています。石綿を取り扱っていた工場の周辺住民が中皮腫(原因は石綿だけ)になったという事例もあり、石綿の取り扱いはレベルの高い慎重さが求められています。という事は、試験にも頻度高く出題されるという事です。 設問の内容は(1)が作業環境測定(2)が局所排気装置(3)が記録の保存(4)が清掃(5)が作業場への掲示と全く違った題材が選ばれています。しかしこれは石綿障害予防規則の中で石綿だけをとらえて、さまざまな対策を講じる必要があることを示している規則ですから、このような問題の出され方にも慣れておきましょう。同様な出題例としては、有機溶剤や特化物があります。

解説
 さて1から4までは、期間と頻度の問題のようです。5の設問はその通りだよね。と納得できる内容ですから、1から4までの中の数字に間違いがありそうです。石綿の健康被害は、長い年月を経て表に現れてくることは上記にのべました。その記録は40年間保存となっています。すると1と3は正しそうです。では2の局所排気装置ですが、3年保存?40年に比べるとちょっと短く感じます。が局所排気装置は外部に空気を送り出す装置(レンジや換気扇と同様)なので、能力の変化が起こりにくいですし、故障の場合には全く動かないというような症状が現れますので、1年以内に1回の検査で良いとされています。同様にその記録も長期保存を求めていません。4が残りましたが、どこかおかしいところがあるでしょうか?石綿の空中飛散は問題であるとのべました。その対策ですが、水洗いという文字が見えます。飛散防止とありますので「最低でも毎週1回やればよい」何か変ですね?月曜の朝飛散防止のため水洗いして、その後金曜の午後まで乾燥した状態で石綿が舞い上がる中で作業をしてよいのでしょうか?

答え  (4) 毎週ではなく 毎日1回以上水洗い等の飛散防止策による掃除を行うことが石綿障害予防規則に定められています。

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